- 慎弥に愛撫され… -
【桂華】 「やだ…ぁ、もう、恥ずかしい…っ」
隠すこともできず、もじもじと身を捩る。
慎弥の顔が近づいてきて、胸の先端をちろりと舐めた。
【慎弥】 「んっ…」
【桂華】 「あ…ぁん!」
まるで電流が駆け抜けたような感覚に、思わず声が上がる。
その声に気を良くしたのか、慎弥が先端を口に含んだ。
口の中に含まれたまま、何度もちろちろと先端を舌でいじめられる。
【慎弥】 「……っ」
【桂華】 「やぁっ、あ、あっ!」
声が抑えられない。
気がついたら、片方の胸を口で、もう片方の胸は手で愛撫されていた。
【桂華】 「慎…、んん…っ」
自由になった手で、恥ずかしい声を上げ続ける口を押さえる。
【慎弥】 「声…、もっと聞かせろよ…」
- 一夜の交わり -
【宗泰】「う…、きつい…な…」
【桂華】「す、すみ…ま、せん…」
【宗泰】「謝らなくても良い…。この狭さが…私は嬉しいのだからね…」
少し緩んだそこに、慎重に宗泰様自身を押し込まれる。
【宗泰】「く…ぅ…」
【桂華】「う、ぁ……んっ…」
お声が辛そうだから、こちらとしても何とかしたいとは思うが、さすがに、そんな余裕はない。
【宗泰】「大丈夫だよ…。お前が、何かしなければと思う必要はない」
にこり、と微笑みを浮かべて、優しい口付けが頬に落とされた。
- 重寿に後ろから… -
【桂華】 「お願いです…。その…重寿さんのを、入れて下さい…」
【重寿】 「…本当に、いいの?」
【桂華】 「はい」
微笑みを返すと、彼の顔から迷いが消えた。
【重寿】 「わかった…」
重寿さんは、私を立たせると竹垣に掴まるように言った。
竹垣に手を掛け、彼にお尻を突き出すような姿勢になる。
本当なら、こんな格好には抵抗があるのだが、本当に思考が麻痺しているらしい。
待ち焦がれていた刺激がくるのだと思うと、不思議な事にどんなに恥ずかしい姿も平気で出来てしまう。
近付いてくる気配を察した直後、重寿さんの腕が身体に絡みつき、背中に身体の重みを感じた。
【重寿】 「辛かったら、我慢しないで言ってね?」
耳元で囁かれる甘い声に、体温が上昇する。
- 菊千代の口付け -
【桂華】 「あ、ぅ…」
片足を肩にかけられるように持ち上げられて、露になった太ももの内側を舐められた。
ぞくっと肌が震える。
【桂華】 「こ、こんな格好…」
ずくんと、新たに身体の奥に生まれた熱と、あられもない格好とを考えると、あまりのことに泣きそうになる。
【菊千代】 「ふふ、恥ずかしがらなくてもいいのよ」
何度か舌を往復させた後に、唇を強く押し付けられた。
【菊千代】 「…んっ…」
ちりりと肌を灼くような、小さな感覚。
【桂華】 「あっん…」
【菊千代】 「これで貴女はあたしのものよ…」
彼の視線を辿ると、太ももの内側に、赤い印がついていた。
その痕を見たのを確認すると、彼は再び、印を一舐めした。
ぞくりと、腰の奥が甘く疼く。
【菊千代】 「もっと…もっと付けてあげる…。あたしの物だって証を…もっと、ね?」
- 将景との夜 -
熱い手の平が両肩を掴むと、少しずつ力が込められていく。
【将景】 「……」
揺らめく光に浮かび上がったのは、見慣れぬ天井と、身体をみつめる将景様の姿。
【桂華】 「ま…将景、様っ…」
【将景】 「隠すな…。よく見せなさい…」
胸の前で組んでいた両腕を、将景様が解こうとする。
このまま拒んでいたのでは、先へも進めない。
【桂華】 「…は、はい」
覚悟を決めると、おずおずと両腕を外した。
【将景】 「……」
将景様の息を呑む気配に、思わず顔を逸らしてしまう。
そして、覆い被さるような気配を感じた瞬間。
【将景】 「ん…、っ……」
訪れた刺激は再度の口付け。
だがそれは唇ではなく、胸元へと落とされた。
- 稽古代として -
木刀の触れた部分を指がなぞる。
もどかしいほどに弱い刺激に、我知らず、背筋が震えた。
顎を引き上げられ、続いて、影が落ちてきた。
【黒鳶】「稽古代を貰わないとな…」
【桂華】「え?」
【黒鳶】「……」
唇が重なって初めて、現状に気づいた。
【黒鳶】「んっ……、…っ……」
しかし、一度、触れて終わるかと思った接吻は、離れては、また触れた。
【桂華】「!!」
【黒鳶】「…っ…」
角度を変えた接吻は深くなり、息継ぎの後、前触れもなく舌が入ってきた。
【黒鳶】「ん……っ…、はぁ……んっ…」
舌を吸い上げられ、引き寄せられ、絡め取られる。
官能的な刺激に、思わず黒鳶の着物を掴んだ。
彼がふっと笑ったように見える。